これは何でしょうゲーム
今回は知覚動詞を使用したゲームについて説明します。中学校の段階でまず登場するのが look、smell、taste という視覚、嗅覚、味覚に関する表現です。これらはcopularであり、NPとNPを=たで結ぶVpになります。このような感覚に訴える表現を使用 する場合、感覚を活用したアクティビティを考えなければなりません。その一案として、「これは何 でしょうゲーム」について紹介します。
まず、学習者をペアーにし、背中合わせで座らせます。学 習者Aに食べ物などのモノを用意し、それを触ったり、においをかいだり、実際に味わったりさせ ます。そして、その学習者の主観で「This smells good.」 「This looks red.」などと言い、パートナーの 学習者Bがそれを何か当てるゲームです。このゲームを通じて、学習者は主観と主観のぶつかり 合いという感情体験を経験します。自分の主観だけで世界は成立しているのではないという「常 識」を、学習者に体験させるゲームです。ある程度、ゲームが進行したら、クラスのムードメーカー などに教卓で実践させてもよいでしょう。教師サイドでも物をいくつか準備している必要があります。というのも、いわゆる貧困層の家庭の生徒などは何かを持ってくることは困難であることもしばしばあるからです。