英語教育の質的研究会

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英語のゲーム(2):助動詞do を使った疑問文

するの? しないの? ゲーム

 

このゲームはペアーで行います。まず、学習者にワークシートを配布し、それぞれの日課を日本 語で書かせます。次に、それを英語で書かせます。その英文が暗唱できるようになってからゲーム のスタートです。

 

ペアーでお互いの日課について探ります。「Do you go to juku?」などと聞き、 「Yes, I do.」、「No, I don’t.」などと答えます。このとき、質問する側は10回聞けるなど、回数を設定 しておきます。YESの答えが引き出せた回数を記録しておきます。その回数が多いほど、そのぺ アーはお互いのことをよく知っていたという意味になります。これは疑問文を使用することが中心で すが、「Do you like TV?」などと聞き、相手は「No. I don’t like TV.」などと文で答えさせれば、否定 文を用いることもできます。また、後に学ぶことになる否定疑問文に対する答え方(日本語と英語 は逆になり、「はい、しません」のときは「No, I don’t.」 になる)というようなことを、やや機械的であり ますが、反射的に理解させることができます。こうして、10回中何回YES が引き出せたかということ を競うゲームにすれば、学習者は本気で文を考えることになります。この発展版として、質問する側はYESを引き出し、質問される側はNOを引き出 せた方が良いというペアー内での心理ゲームにしても良いと思います。

 

ただし、相手のプライバシーをあまりに掘り起こす質問や身体・内面的特徴をいじるような質問は禁止にしてください。そうではなく自分の知らない相手のことを「想像する」ことがこのアクティビティのポイントです。このアクティビティを通じて、 学習者は疑問文や否定文を使用するだけでなく、お互いの理解を深めることにつながります。