最近1998年頃から2009年頃までに生まれたいわゆる Z 世代と呼ばれている方々と交流を深めています。もちろん、 Z 世代と乱暴にして一括りにするのは良くないことですし、中にはそのように呼ばれることを嫌う方ももちろんいます。ですが、今回はあえてこのような年代の方々を Z 世代と呼ばせてください。
私がこの記事で述べたいことはただ一つ。
Z 世代は幕末の志士のようだ。
これだけです。
まず幕末の志士とはどんな存在であったか? 鎖国していた日本に突如黒船が押し寄せて、押し寄せて日本は開国派、あるいは尊王攘夷派に分かれます。
この時、尊王攘夷を中心とした若き俊英たちを幕末の志士というふうに捉えています。大人世代では予想もつかない、行動力と思考力で日本を圧倒していきます。好例は吉田寅次郎、高杉晋作、坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎、伊藤俊輔などでしょう。彼らはダイナミックな思考と行動力により、日本の欧米列強からの植民地化を免れる結果をもたらしました。
翻って現在の日本。2020年からおそらく2022年まで続いた新型コロナ騒ぎは黒船来航と同様の衝撃を日本に与えたのかもしれません。そして休む前もなくAI の台頭です。世界をはじめ、日本も確実にターニングポイントを迎えております。
そんな中、新型コロナ騒ぎが落ち着いたぐらいから、先ほどの Z 世代の方々の活躍ぶりが目立つようになってきました。主に若くして起業をする人が多いのですが、この世代の特徴はアクティビストと呼ばれる活動家が多いのも特徴です。
それは幼少期に東日本大震災を経験し、それから日本は向上することもなく停滞時期が、ずっと続いています。2015年には新しい安保闘争のようなデモ活動も頻繁に行われました。そこに2020年からの新型コロナ騒ぎです。
普通ならおそらく多くの大人たちのようにうろたえるだけの反応しか取れないと思われますが、彼らは自ら行動し、社会を変容させようと日々奮闘しております。
これは正に若き幕末志士と似ているのではないでしょうか? 私は学問的に無価値とされている世代論をあえて勉強してきましたが、Z 世代は戦後の安保闘争あるいは全共闘とは異なる。行動趣向を持っているようです。
何より行動力が素晴らしい。考えてから行動するのではなく、行動しながら考える。そして暴力に訴えるのではなく、平和的に社会を変容させようと活動しています。
これをあえてどこかの歴史に例えるのとだとしたら、幕末志士ではないかと思わされました。
幕末志士たちはやがて明治維新を成功させ、日本を近代化に導いていきました。
私たちおじさん世代はZ 世代の若いみずみずしい感性を妨害しないことだと強く考えています。
この分断が激しい世界と日本ですが、その中にもZ 世代はオンラインをうまく活用しながら、自分たちの共同体を作り上げている、そう感じています。
是非これからもZ 世代の活躍をもうすぐ40歳を迎えるおじさんは見守っていきたいと思います。歴史と文化を作るのはいつの時代だって若い人たちなんですから。