和泉敏之の質的研究会

和泉敏之によるオンライン質的研究会です!

小中校の英語ゲーム・アイディア集(2)

  1. はじめに

本日は基本的な一般動詞を取り扱います。ここでは、be動詞と一般動詞の構造の違いを理解することが求められます。ざっくりと概説すると、「NP1  V  NP2」という構造において、be動詞 NP1=NP2、一般動詞 NP1 notNP2 の区別を習得するのが大切になります。そこでまず、予備的なゲームですが、形容詞 5つと一般動詞 5つを教師が選び、それらを辞書の早引き競争で調べさせます。早い生徒5位くらいを紹介し、教師が促進した生徒の拍手の回数などで「即時的な評価」をすると良いでしょう。調べたものをいかし、表を作らせます。そして本題ですが、ある程度の分量のある簡単な英文を用意します。そこには表の形容詞と動詞をちりばめておきます。生徒は表を見ながら、主部にセン、動詞にマル、述部にセンをひきます。そして、それらをセン、セン、マルの順に直します。そして最後に、表を見ながら、和訳します。これでセンとセンの関係に意識をむけるわけです。翻訳家を意識するようにという語りを生徒になげかけると良いでしょう。

 

  1. 一般動詞のゲーム

事前に生徒ひとりひとりに漫画やアニメのキャラクターをわりふります。それをchatGPTを使ってどんなキャラクターかを調べさせます。そして、教室を歩き回り、キャラクターを探すゲームをします。形容詞(名詞)や一般動詞を使い、「Are you strong?」「Are you a girl?」「Do you fly?」などと教室で出会った生徒に質問します。形容詞、名詞、一般動詞などは未習事項もweb辞書などを活用してどんどん使わせます。これは「なじみ」を深くさせておき、スキーマの量を増やしておくためです。さて、ワークシートにはキャラクターの一覧表を載せておき、見つけたキャラクターを書いて、どれくらい見つけたかを記録させると良いかもしれません。

 

  • ババ抜き

これは一般動詞「have」に特に焦点をあてます。グループごとに

トランプを用意し、ババ抜きをさせます。ゲームが終わるまで、英語しか使用してはいけないルールを作ります。ババ抜きをしているさなか、「Do you have Spade-3?」「No, I don’t!」などと簡単なコミュニケーションをとらせ、健全な心理戦を繰り広げます。日本語を使用できないとなるとフラストレーションがたまると思いますが、コミュニケーションにおいて言語の役目が重要なことに気づかせるのには大事なことです。