英語教育の質的研究会

和泉敏之によるオンライン質的研究会です!

第二次世界大戦後の世界(概要)

第二次世界大戦後の世界秩序について話し合うマルタ会議で、すでに冷戦は始まっていました。その後、アメリカーソヴィエトを中心に世界は回ります。アメリカーソヴィエトの代理戦争も度々起こりました。一方、欧から国家設立の約束を守られなかったユダヤの人々はエルサレムを求めてイスラエルという国家を樹立します。これが中東戦争の発端です。また、米ソはキューバ危機などを経て、「雪解け」の時代に入っていきます。途中、中国とソヴィエトの対立も起こりました。イラン・イラク戦争なども起こり、冷戦という「一触即発」でギリギリ開戦はなされない世界構造があるなかで、各地で戦争や紛争は耐えませんでした。1980年代には自由主義の価値観が蔓延り、東側諸国の人々はさらなる不満をつのらせました。そして、1990年代ごろ、ソヴィエトでは初の大統領も誕生します。ヤルタ会議で冷戦の事実上の終了が告げられました。やがて、ドイツのベルリンの壁崩壊(誤解による崩壊)、ソヴィエトでのクーデターによるソヴィエト崩壊に至りました。世界を見渡せば、国際化からグローバル化への転換、アメリカの単独ヘゲモニーなどが顕著でした。それに対して不満を持つ勢力もいました。そして、2001年ニューヨークで同時多発テロが起こります。それまでにはあまり見られなかった「イデオロギーの戦争」が始まってしまいました。アメリカの報復はアフガニスタンイラクに及びました。時代はスマホを誰しもが持つ2010年代に流れ、ポピュリズム政治とネオリベラル経済の深刻化が進みました。それに耐えきれなかったのは、2020年からのCOVID-19による各国の対策の遅れとして顕在化したように思えます。協調志向から分断志向に世界は変容しました。その後は生成AIが台頭していますが、果たしてこれが賢者の石になるのか毒になるかは今のところ不明です。世界はウクライナ戦争、イスラエルガザ地区の戦争など、争いは終わらないままです。ペシミスティックになるのではなく、冷静に慎重に歴史から考えていきたいと思います。