和泉敏之の質的研究会

和泉敏之によるオンライン質的研究会です!

小中学校の英語ゲーム・アイディア集(1)

  1. はじめに

本日から小学校・中学校の英語教育に向けた「ゲーム」集を紹介したいと思います。現場で奮闘する先生方に「こんなアイディアもありますよ」という声をおかけしたいと思ったためです。念のため、最近はそうでもないのですが、私は大学時代に英語教育の実践書を読み漁りました。それゆえ、私は一応自分で考えたアイディアのつもりですが、、、みなさんもどこかで聞いたことのあるゲームをご覧になるかもしれません。この「ゲーム集」を「叩き台」にして、自らが直面する生徒さんや環境に合わせたオリジナルなものに改良していただければ幸いです。

 

  1. Be動詞を活用したゲーム

本日はbe動詞を活用したゲームです。Be動詞は「NP1 V NP2」の構造で言うならば、NP1とNP2を「=」で結びつける(Nexus)ことをしっかり理解させたいところです。

 

新入生が入学してすぐの時期に行うことをオススメします。1年生と2・3年生を比較的大きな部屋に集合させ、パーティーを開くのがテーマです。教務の先生と相談のうえ、時間割を調節できれば実施できます。また、2・3年生に他の先生との連携して、事前指導をしっかり行っていれば、上級生は新入生の良い「手本」になるでしょう。学習者に手本を提示する際は、教師が手本になるのではなく、比較的年齢の近い人が手本になるほうが良いらしいです。ここからが主題なのですが、1年生と上級生をあらかじめペアーにしておきます。1年生にはパートナーのフルネームが渡されており、「Are you~?」と名前を尋ねながら、パートナーを探します。全員がペアを組めれば、自由に英語を使って自己紹介をして、パーティーを楽しみます。良質な人間関係の構築を促すため、生活指導の側面も入った活動になります。

 

  • 学校案内(That is~./Is that~?)

1年生の段階でthisとthatの身体性はきちんと身に付けたいものです。具体的には「いま・ここ」(オリゴ)から心理的・物理的距離を的確に表現するトレーニングは欠かせないと思われます。活動の紹介ですが、学級の1年生を連れて、英語教師が校内を案内します。あらかじめ、生徒に位置を尋ねたい場所を決めさせておくと良いでしょう。「Is that(this) a music room?」→「Yes, it is.」などのコミュニケーションの基礎が行われれば良いトレーニングになると思います。先ほどの「新入生歓迎会」の延長で、グループを組んで、2・3年生が1年生に案内するのも良いかもしれません。