和泉敏之の質的研究会

和泉敏之によるオンライン質的研究会です!

周期と人工知能

周期と人工知能

 

長年、人間の人生における周期のようなものについて考えてきました。よく聞くのは9年周期や12年周期です。両方とも3の倍数だから、3年周期もあるんじゃないか? 第一、中学・高校は3-3制だしなぁ。などと考えていました。すると、YouTubeで竹下宏さんがまさに3年周期(より正確には36か月ごとにサイクルが回る)が正しいというような内容をおっしゃっていました。これは私の直感にも当たります。今年は2023年ですが、前半戦は病と向き合った時期になりました。3年前の2020年は地球規模でCOVID-19が始まりを告げた時期でもあります。その3年前の2017年は個人的な話ですが、「風と雪」を書き始め、私の価値観が大きく揺さぶられた年でした。ライブをおこなったのもこの年です。その3年前の2014年は学校で講師として働き始めた時期でした。結局、学校教育からは離れましたが、転換期になった年でした。こうしてみると、3年サイクルで「ターニングポイント」を迎えている気がします。今はそのまっただ中といったところでしょうか? もちろん、この知識はとらえる人によって変わると思います。5年周期や8年周期のほうが適合している人もいるでしょう。ただ、これは私の考えなのですが、占いとは「天気予報」のようなもので、自分一人で判断する勇気がでないときなどに参照するものでよいのでは? と考えています。見立ては適切な数だけあったほうがよいでしょうが、このような「周期」や「占い」を非科学的だという理由だけで否定するのは急ぎすぎではないでしょうか?(もちろん、なにごとものめり込みすぎると大変ですが・・) 

 

占星術などは、古代から参照されてきたという話もありますし、うまく活用すればよいと思います(これは昨今のAIにもあてはまる話です)。戦国大名なども、方位などにはかなり気を付けていたようです。私は以上の理由から、周期、とくに3年周期の観を自分の見立てのひとつにしつつ、生きていきたいと感じています。

 

さて、話は変わるのですが、本日『人工知能 解体新書』を読了しました。2017年の文献が古い、そう言ってしまえるほど、人工知能の発展には驚愕の念を抱きますが、基本原理は変わらないため、その理解には最適な読みやすい新書でした。しばらく、私はルーマンの社会システム理論を人工知能研究に応用できないか、そう感じていました。しかし、本日、人工知能の「原理」を読んでみると、むしろ関連性理論や心の理論のほうが原初的ですが、そのぶん適合しやすく、これらのほうが適しているのでは、そう感じました。人工知能こそディープラーニングによるパターン学習を得意としますから、先述の「周期」をより正確に学習し、表現できるのかもしれません。このように、人工知能の発展と浸透により、逆説的に人間理解が深まることを願っています。

 

参考文献

神埼洋治(2017)『人工知能 解体新書』SBクリエイティブ株式会社